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YOGA BOOK 本体設定(YOGA BOOK)

YOGA BOOKのターゲットではない人程レビューで「タッチタイプが出来ないからHaloキーボードはいまいち」と言ってる話

YOGA BOOKのレビューでよく「タッチタイプしていると手が疲れた」であるとか「タッチタイプしているとホームポジションがずれてきてだめ」とかいうフレーズを見かけるのですが。

物理的なキーボードであれば、キーの上にソッと指を置き、打鍵したい時だけ指を運べばいい。どのくらい指を伸ばせば目的のキートップに届いて打鍵できるかは感覚的に習得できる。一連の打鍵をすませたところでホームポジションに指を戻す。ほとんどの場合、ホームポジションの人差し指にあたるキーには突起が付いていて、そこにソッと指を置いた時に、戻ったぞという感覚が指を介して頭に伝わる。その繰り返しで文字を入力していく。

山田祥平のRe:config.sys

普通はホームポジションに指を置いている。キーを押さない程度の軽さで手を載せているわけだ。そこから指を動かしてキーを入力していく。YOGA BOOKは、最初のポジションの指の位置が分からなくなる。だから、タイプミスをするのだろう。

打ったときに振動によるフィードバックがあるので、単なるスクリーンキーボードに比べればまだ打ちやすい。それでも、僕の感覚では、キーボードを見ないタッチタイピングで正しく入力できたのは8割程度だった。2割もミスすると、修正が非常に面倒だ。

驚異のパソコン「YOGA BOOK」に感じた歓喜と落胆

多分そういう人はそもそもこの端末のターゲットではないんだと思います。
という事を開発者自ら語ってくれているのがこちらの記事。

だが、日本において、30歳以下の男女は、PC離れが進んでいる世代。タブレットよりも、スマホの利用が多い世代でもある。その世代に対して、YOGA BOOKは受け入れられるのだろうか。

「若い人のPC離れは、日本だけでなく、米国をはじめ世界各国で見られている」とSrinivasan氏は指摘しながらも、「先に触れたように、YOGA BOOKは、PCの世界から始まった製品ではなく、モバイルデバイスの世界を発端にした製品。そこにおいて、生産性を高められ るデバイスの市場は確実に存在する。朝6時に起床して、サッとメールを打つときにはスマホでいいが、長文のメールを打たなくてはならないときには、スマホでは操作性が悪い。その際には生産性が高いデバイスが適している。そうした用途を想定して、モバイルデバイスの切り口から作り上げた製品がYOGA BOOKである」とする。

大河原克行のWindows 10 PC探訪記 レノボ編 - 「最高水準のものが完成した」YOGA BOOK開発者に聞く

つまりYOGA BOOKのターゲットは「タッチタイプ」が「ブラインドタッチ」と呼ばれていた頃からそれこそキーパンチャー並みにバリバリとパソコンで文字を入力していたようなヘビーユーザーではなく、いわゆるパソコン離れが進んでいると言われている若い人たちなわけです。

そういう人たちは別に思ったままに指が動いて思考の途切れなく文字が入力できるほど体にキーボードの文字入力は染み付いておらず、どちらかというとチラチラとキーボードを見ながらそれなりの速度で小器用に文字を入力していく世代で、そういう人たちからするとYOGA BOOKのキーボードは「それなりに使える」という評価になるし、YOGA BOOKのターゲットはまさにそういう層の人たちなんだと思います。

実際チラチラ見ながらだったらそこそこ打てるよというレビューも上がっています。

Haloキーボードは、振動で打鍵感をフィードバックするとはいえ、手探りで正確なホームポジションを把握できないため、相当タイピングしにくいことを覚悟していた。しかし、予想していたより快適に入力できる……というのが率直な感想だ。

もちろん工夫は必要だ。筆者の場合、一文(10~20文字)ごとにキーボード面に目を落として、その都度指の位置を調整すれば、快適にタッチタイピングすることができた。もちろん物理的なキーボードと同じスピードでは入力できないが、慣れたキーボードの5~7割ぐらいのスピードでタッチタイピング可能だった。

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多分YOGA BOOKのターゲットはこんな感じにストイックに文字入力を求めない人なんだろうと思います。

なので、まぁタッチタイプが出来ないと言ってる人に関しては「あなたはターゲットじゃないから今回は仕方ないよね」と思ってそこ以外の評価を読むようにしています。

しかし残念なことにこういう端末を大手のメディアなんかでレビューする人は多くがかなりノートパソコンなんかを使い込んでいる人で、キーボードにこだわりがあったりタッチタイプで早く文字入力を済ませる必要があったり、という人が多く、また視点もおのずとそういった位置からに限定されがちで、こういうキーボードの評価がタッチタイプできるかどうか、というのが大きなポイントになりがちです。

まぁ、それも当然で普段出来てる事が出来なくなるのはストレスですから仕方がないんですけどね。

でもそういう人は普通のタブレットやノートパソコンとしての使い勝手の部分に関してはきっちりとレビューしてくれるのでそういう部分だけをちゃんと読んで、キーボードの使い勝手の部分は素人のブログとかを参考にした方が良いと思います。

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