ニコンの人員削減報道に見る「メーカー発表ではありません」という発表の信頼性のなさ
事の発端は日経にニコンが1000人規模の人員削減を行うという記事が掲載されたことでした。
これをうけてニコンが以下のような発表を行います。
本日、日本経済新聞の朝刊において、当社が複数年にわたって人員削減を中心とした構造改革を実施する計画との報道がなされましたが、これは当社が発表したものではありません。
当社が半導体装置事業、映像事業をはじめとした全社的な収益性向上に向けて人員の適正化を含めてさまざまな検討を行っていることは事実ではありますが、その内容および詳細について現時点で確定した事実はございません。
そしてその後すぐにニコンからこんな発表がありました。
日経の内容とほぼ同じですw
日経が発表→メーカーは曖昧な否定とも肯定ともつかない発表→その後認める発表
というコンボは様式美になりつつありますね。
docomoがiPhoneを採用するというスクープを掲載したときも周囲の反応は「また日経の飛ばし記事か」だったのですが実際に採用されました。
実際にはスマホ周りのライターさんたちはこの事実を知っている人も多く、キャリアから黙っててねと言われて律儀にそれを守っていたというのが事実のようですけど。
その情報が金になると知ったときの報道媒体の本気度は容赦無いなぁと思ったものです。
いずれにせよ、メーカーが正式発表してないから事実ではないという考えは、あまり頼りにならないという良い例だと言えると思います。