SDやmicroSDの様々なメモリーカード規格について勉強してみた
Androidも、利用できる出来ないは端末メーカーの判断にもよりますが、Marshmallowから外部メディアを内蔵メモリとして扱う機能が追加されています。
ただしそのためには極力速度の速いメディアを利用するのが望ましいのは言うまでもなく、このあたりでmicroSDの規格について色々と勉強しつつまとめておこうと思います。
SDの規格は大きく分けて4つ
規格については大別すると4つに分類されます。
・大きさに関する規格
・容量に関する規格
・速度に関する規格（その1）
・速度に関する規格（その2）
これらについてまずメモしていきます。
大きさに関する規格
大きさに関する規格は以下の3種類があります。
・SD
・miniSD
・microSD
これらの違いは主に大きさによるところが多く、新しい規格などはまずSDカードで実用化され、それからminiやmicroに展開される事がほとんどです。
ただしminiSDとmicroSDに関してはmicroがminiを置き換えるような形で普及し始めているため、携帯機器への搭載がほぼmicroSDになっている現在では、miniSDはその役割を終えたと言ってもいいと思われます。
容量に関する規格
容量に関する規格は以下の種類があります
・SD
・SDHC
・SDXC
SDは2GBまでの容量、SDHCは4GB～32GBまでの容量、SDXCは64GB～2TBまでの容量をそれぞれサポートする規格です。
各規格は最初から決まっていたわけではなく、世の中の動向に従い大容量の需要が発生してから追加されていったものです。
規格上3GBのSDだとか、48GBのSDHCというものは存在しませんが、これらの規格の狭間期にメーカー独自にこれらの規格を上回る容量のメディアが提供されたこともありました。
各規格はそれぞれに対応した機器で読み書きが可能です。
またSDHC規格の機器はSD規格のSDも、SDXC規格の機器はSD規格とSDHC規格のSDも読み書き可能です。
速度に関する規格（その1）
速度に関する規格は大別すると2つの考え方に分かれます、SDスピードクラスという考え方とUHSスピードクラスという考え方です。
UHSというのがなにげに覚えにくく、USHだったかな？などと混同してしまうことがありますが、UltraHighSpeedの略だということを覚えておけば問題ないと思います。
ここではまずSDスピードクラスについて記載します。
SDスピードクラスに関しては以下の4種類があります
・CLASS2
・CLASS4
・CLASS6
・CLASS10
すべて読み書き時の最低保障速度を表しており、CLASS2は2MB/Sを、CLASS4は4MB/Sを、CLASS6は6MB/Sを、CLASS10は10MB/Sをそれぞれ保証します。
速度に関する規格 その2
こちらはさらに高速な速度のための規格です。
SDHC、SDXCなどの規格から利用できるUHSインターフェースを使ったデータ転送です。
大抵はSDスピードクラスとUHSスピードクラスは併記されており、対応機器で利用すればハイパフォーマンスが得られ、機器側が対応していない場合はSDスピードクラスに準拠して動作します。
つまり以下のパフォーマンスが発揮できるかどうかは使用する機器側が対応している必要があり、事前に確認が必要といえそうです。
UHSインターフェースには以下の種類があります。
・UHS-I
・UHS-II
UHS-Iという規格は最高104MB/Sの転送速度が出る規格で、UHS-IIという規格は最高312MB/Sの転送速度が出る規格です。
それぞれスピードクラス1とスピードクラス3という規格が規定されています。
UHS-Iのスピードクラス1：10MB/Sの最低速度を保証
UHS-Iのスピードクラス3：30MB/Sの最低速度を保証
UHS-IIのスピードクラス1：80MB/Sの最低速度を保証
UHS-IIのスピードクラス3：240MB/Sの最低速度を保証
こちらは最低速度を保証するだけで、実際にはもっと速度が出るケースが多いです。
そのためカードのパッケージには転送速度に関する記載が別途されているケースがあります。
最近のスマホで使用するのであれば、速度の速いmicroSDカードが欲しい場合は、とりあえずUHSと別途記載されている転送速度などを確認するようにすれば良さそうですね。
少し古い機種で使う場合はその機種がSDXCに対応しているかも確認が必要です。
またUSBポートからSDカードリーダー経由でSDをスマホに読み書きさせる場合、SDXCカードは読み書きできないスマホがほとんどだと思うので、その辺りも確認が必要です。