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mineo コラム

MVNO(格安SIM業者)とMNO(回線を貸している業者)の価格の差、ポイントは何?

2016/08/19

格安SIM業者、例えばIIJであるとか楽天モバイルであるとか、そういったdocomoなどから回線を借りて携帯事業を行っている会社についてですが。(今回便宜上docomoと断定して話を進めます)
あ、最近であればイオンなどもいい意味でも悪い意味でも話題になっていますね。

よく「docomoと同じ回線を使っているから繋がります」とか「安心です」という文言を見かけます。
店頭でもそういうPOPが貼っていたりしますよね。

確かに格安SIMの回線はdocomoの回線を借りているので、電波の繋がる範囲はdocomoと同じです。
回線上に起きたトラブル(どこかの地域の基地局が地震で壊れて回線が切断されたとか)への対応もdocomoがやるので復旧は早いはずです。

では同じ回線を使っていて格安SIMとdocomoの回線の価格はなぜこんなに違うのか、という疑問に「サポートの違い」を挙げている人が多いです。

確かに格安SIMのサポートはほとんど電話サポートだけだったりして、実店舗が各駅ごとぐらいに存在する3大キャリアには遠く及ばないのが実情で、そういう部分が価格に大きく反映されているのは事実です。
また3大キャリアは自社が持つインフラの増強や保守を行う必要があり、端末の保証なども手厚いため、そういう費用が価格に乗っているとも言えます。
なので「サポートが違うから価格が違うんだよ」という説明はウソではありませんし間違ってもいません。
でも、間違っていないけど正解として十分でもありません。

つまり設定などの問題が発生したら自分で調べて解決できる人は、格安SIMを選んで全く問題ないか、というとそうとは言えません。

格安SIMの業者を選ぶ場合にもう一つ注目すべき点に回線の速度があります。
いや、正確には業者が確保している帯域ですね。

格安SIM業者はdocomoから回線を借りる際に、回線に一度にどれぐらいのデータを通すのかという契約を結びます。
つまりdocomoの回線を使っているからといって、回線にdocomoと同じだけデータが流せるわけではない、という事ですね。

そのあたりの仕組みを図にした物がこちら。

image

その一度に流せる通信の量を指して「帯域」といい、これがMVNO業者を利用するにあたって非常に重要なポイントになります。

帯域が十分に確保できているサービスは十分な速度が出ます。
ただし帯域は利用者が増えれば圧迫されてきます。
リリース当初は速度が出ても、評判が良くて契約者が増えれば速度が出なくなる、なんてこともあり得ます。

で、ここからが本題ですが、お勧めのMVNOは今ではmineo、DTI、BIGLOBEの3社みたいですね。
mineoは帯域の増強に非常に積極的だと聞きます。
DTIもそれに次いで積極的、BIGLOBEはそれなりにつかえて無料通話が付くプランがあるのでお得ですね。

逆に回線の増強を行わず常に逼迫しているため選んではいけないのは楽天だと聞きます。

-mineo, コラム